山内:こうした学習環境は今どきの学生にとってはスムーズになじめそうですが、企業にとってはどうでしたか? 抵抗感を示す企業もありそうですが。

濵野:確かにありましたが、想定よりは少なかったですね。「モバイルを研修に使うなんて」という反応を示されるだろうと覚悟していましたが、初年度からいきなり100社ほどに採用されました。意外に、市場のニーズを外していなかったんだなと感じました。

山内:私から見ると、モバイルナレッジの成功のポイントの一つは、反転学習を仕掛けるタイミングが絶妙なことだと思います。大学生活の終わりの時期は、学生も比較的時間があります。さらに社会人生活に向けて、学びたいという意欲が高まっています。そこに、モバイルで手軽に学べる環境があれば、取り組みやすいですよね。

 入社直後も、新入社員にとっては最も緊張感がある時期です。ここで反転学習を仕掛けていることが、成功に寄与していると思います。

若手/中堅社員向けの新プランも開始

濵野:この4月からは、若手/中堅社員向けの「Business Basic」プランも始めました。入社後から管理職手前の社員までを対象にしたビジネス基礎の講座なのですが、既に30社ほどに導入されています。ここではまさに、社員の自発的な学びをいかに促すかが大きなポイントになります。

 若手や中堅の社員は忙しいので、なかなか自発的には研修に取り組んでくれません。それが分かっているので、研修の運用を支援するツールを同時に整備しています。導入から効果検証までの流れを整理して、モバイル教育を柱に研修全体を設計するものです。社員が自発的に学ばなくても、ある程度会社から義務付けられたものとして取り組めるようになります。

Business Basicのコンテンツの例
問題に回答しながら学習を進める