佐藤:例えば前回も申し上げましたが、ednityではメールアドレスを登録する必要がありません。普通のサービスはパスワードを忘れた場合は登録メールアドレスにメールを送ってリセットさせることが多いのですが、ednityの生徒ユーザーの中にはメールアドレスを登録していない人が多いので、彼ら自身ではパスワードをリセットできません。

 代わりに、グループの作成者となっている先生がパスワードを一時的にリセットして、生徒にもう一度変更させるということができます。こうした部分が、かゆいところに手が届くと評価していただいています。

山内:米国発のサービスだと、契約条項も実は企業側に有利にできていて日本の学校では使いにくかったりします。その点、ednityは日本のユーザーのニーズを汲みながら開発されているわけですね。

 ほかにも、ednityの利用シーンはありますか。

佐藤:ホームルームでの活用ですね。実はednityは、朝の8時台が最もアクセスが多いんです。まず学校に来たら、ednityにログインして連絡事項を確認するという習慣が身に付いているわけですね。

山内:ホームルームで口頭で伝えられるような内容が、ednityに入力されているというイメージでしょうか。

佐藤:はい、そうです。今月の補講はいつあるとか、いつどんなプリントを配るとか、そういうことを読めるようにしているわけです。ホームルームだけでなく、部活で練習メニューなどを共有するといった使い方もあります。

連絡事項の伝達などにもednityが使われる

山内:なるほど。日本の学校の事情に合わせて、地に足を付けてサービス開発をされていることがよく分かりました。

 さて、前回おっしゃっていたことで詳しく伺いたいことがあります。「機能はあえてシンプルにしている」という点です。これは、どうしてですか。

佐藤:実は最初は、もっといろんな機能があったんです。例えば「成績管理」や「クイズ」のようなものです。いずれも、Edmodoにも載っている機能ですね。僕らにも「こういう機能が必要なはず」という思い込みがあって、機能を開発していたんです。

 でも学校現場に入り込んで先生からも色々とヒアリングしたところ、ある先生に言われたんです。「学校でも、LINEみたいに簡単に使えるサービスがあったらいいのに」と。