礒津:ソーシャルメディアを活用することと、影響力のあるプラットフォームとグローバルに提携することがポイントになると思います。我々の場合、前回もお話しした中国の一起作●(●は、「並」の上部の3画を除いた字)や、米国発の教育用SNS「Edmodo」などとコラボレーションしました(関連記事:[ednity編1]目立たなかった生徒が、一躍授業のスターになる)。プラットフォーム側にとっても、サービスが魅力的なら歓迎なんですよね。そのウィンウィンの関係を築けたのではないかと思っています。

山内:魅力的なサービスにするには問題の質も重要だと思いますが、どうやって作られたんですか。

日本らしい問題が、世界で評価されている

礒津:算数オリンピック委員会に提供していただきました。ですからとても良くできた問題ばかりなのですが、見た目としては地味なんですね。これをできるだけ楽しんで取り組めるものにしようと、日本らしいかわいいイラストをふんだんに入れました。

 算数の問題では、例えば「犬が何匹いて、そこに人が何人来て……」といったような背景をまず理解してもらう必要があります。イラストがきれいで直感的だと、これをスムーズに理解できるんですね。そのぶん、問題の本質を考えるところに時間を掛けられます。

問題には、かわいらしいイラストをふんだんに盛り込んでいる
(出所:ソニー・グローバルエデュケーション)

礒津:世界算数の問題は、思った以上に海外で評価されているんです。受験者にアンケートを取っても、8~9割の人が「問題が面白かった、楽しかった」と答えてくれます。日本の問題ってこれほど優れているんだと、我々も驚くほどです。

山内:一方で、世界展開する上では苦労されたこともあったのではないでしょうか。