ニコ動、ニコ生で培った技術を授業に応用

 課外授業の中で、ネットで学習する講義に使うのが「N予備校アプリ」である(写真2)。予備校という名称が付いているが、大学受験のための講座だけでなく、プログラミング、語学、小説の執筆、イラストなど多くの講座で使われる共通のアプリだ。

 現状のeラーニングを見ると双方向ではなく、一方通行で、いつでも閲覧できるような映像教材が多い。受講に際して時間的な制約がないというメリットはあるものの、受講者はいつでも見られることに安心してしまい、結果的に学習が続かないということが往々にしてみられる。そこでドワンゴでは課外授業用の教材を開発するに当たり、“教室”での授業を重視した。「我々はニコニコ動画、ニコニコ生放送をやっている。そこで培ってきた双方向性を課外授業に応用していこう」(今野氏)との決断をした。

写真2●課外授業で用いる「N予備校アプリ」。大学受験講座だけでなく、プログラミング講座などでも用いる
(出所:ドワンゴ)
写真3●コメントを入れたり、アンケートを取ったりする機能を備える
(出所:ドワンゴ)

 こうして開発されたN予備校アプリは、双方向性を取り入れ、ニコニコ動画のようにコメントを入れられる機能やアンケート機能などを備えるほか(写真3)、「より一歩踏み込んだ双方向性」(今野氏)を持たせる仕組みとして「挙手」機能を実装している(写真4)。これは以前同社が提供していた「ニコニコ電話」の仕組みを応用したものだという。ニコニコ電話は、例えばアーティストが出演している番組の生放送中に、選ばれたユーザーが直接アーティストと電話で会話ができるものだ。挙手機能では、これを音声による会話ではなく、ネットを介した答案などの添削に置き換えた。

写真4●「挙手」機能によって双方向性を強化
(出所:ドワンゴ)