教育とICTの関わりについて専門家や企業が議論するイベント「PCカンファレンス北海道2016」が2016年10月22、23日、北海道の札幌学院大学で開催された(写真1)。主催はPCカンファレンス北海道2016実行委員会で、CIEC(コンピュータ利用教育学会)、全国大学生協連合会北海道ブロックが共催した。

写真1●紅葉も見頃の札幌学院大学キャンパスで「PCカンファレンス北海道2016」が開催された
(撮影は筆者、以下同)

 初日の特別講演では札幌学院大学の皆川雅章教授(写真2)が進行を務め、「学力向上・修学支援とICT」をテーマに千歳科学技術大学の小松川浩教授と筑波技術大学の三好茂樹准教授が講演した。

写真2●PCカンファレンス北海道2016 実行委員長の皆川雅章札幌学院大学教授

小中高校でのICT活用に向け産学地域連携の協議会立ち上げへ

 千歳科学技術大学の小松川浩教授は、北海道における教育情報化の動向について講演した(写真3)。小松川教授は北海道における教育の情報化の特徴として、地域間の格差が大きい点を指摘。例えば実物投影機の導入割合を地域別に比較すると、石狩管内が76.1%、札幌管内が86.9%と高い一方で、宗谷管内は5.9%に過ぎない(写真4)。

写真3●北海道における教育の情報化について講演する千歳科学技術大学の小松川浩教授
写真4●実物投影機の整備割合。地域によって整備状況に大きな違いが見られる

 さらに、ICT機器の活用に関して教員の自己肯定感が高くないのも特徴だという。 ICT機器を活用した指導力について教員にアンケートした結果では、石狩管内や札幌管内など、ハードウエアの導入が進んでいる地域ほど教員の自己肯定感が低いという結果になった。これは「ものが入っても使いこなせていない可能性があることを示している」と小松川教授は指摘する。