分科会では学校向けSNSやストレスチェックなど幅広く議論

 2会場に分かれて実施された分科会では、学校向けSNSの導入報告やコンピュータの利用によるストレスチェックの手法について、情報化機器の導入事例報告など幅広いテーマの発表と、活発な質疑応答が行われた。

 北海道札幌旭丘高等学校の高瀬敏樹教諭は、学校向けSNSの「ednity」を授業で活用した事例を紹介した(写真9)。ディスカッションや成果物の評価、生徒相互の評価にプラスの効果が見られたという。一方で、「コメントする生徒が限られる」「授業以外での利用が低調」「コメント書き込みの通知がなくLINE慣れした生徒たちには不評」ーーといったマイナス面もあったと報告した。

写真9●北海道札幌旭丘高等学校の高瀬敏樹教諭。スマートフォンを持たない生徒もいるため、LINEは授業では使いづらいという

 酪農学園大学の森夏節教授は、コンピュータの利用におけるストレス(テクノストレス)について、アンケート調査した結果を報告した(写真10)。酪農学園大学の学生100人へのアンケートを基に、パソコンやスマートフォンの利用で精神的なストレスをどの程度受けているのかを調査した。ストレスの種類を機器の利用にのめり込んでしまう「テクノ依存症」と、機器の操作が苦手で避けてしまう「テクノ不安症」に分けて考え、それぞれに該当する質問を混ぜて回答させることで、ストレスを感じている度合いとストレスの種類を判定した。

写真10●テクノストレスについて調査した酪農学園大学の森夏節教授。精神的なストレスだけでなく、肉体的なストレスについても今後調査する予定という

 アンケートの結果、回答者全体の中で高いストレスを感じているのは12%で、中程度のストレスを感じているのは66%に上った。またストレスを感じている学生のうち66%が依存症に、26%が不安症に該当した。今後は唾液を使って動物のストレスを計測する方法を用いて、肉体的なストレスの影響についても調査する予定だという。