総務省の「平成24年版 情報通信白書」によると、教育機関におけるICT活用の効果は高い。積極的にICT化に取り組んでいる教育機関とICT化への取り組みが進展していない教育機関を比較したところ、積極的に取り組んでいる教育機関の方が「生徒の基礎科目の学力向上」「生徒の学習態度改善」など、多くの面においてICT化の効果を得ていることが分かっている。

 今回は、ICT教育現場のトレンドの一つであるタブレット導入を取り上げ、その利活用の実態を見ていこう。タブレット導入の効果や実例、課題などを考えていく。

女子小学生には紙よりタブレットが人気?

 子ども達のタブレットの利用状況や保護者の認識について、KADOKAWAアスキー・メディアワークスと角川アスキー総合研究所が共同で実施した「子どもライフスタイル調査2015秋」(2015年10月28日発表)が興味深い結果を示している。女子小学生(1~6年)を対象にしたもので、調査期間は2015年8月1日~9月19日。調査方法は雑誌「キャラぱふぇ」の読者を対象に雑誌添付ハガキによるアンケートで、集計サンプル数は小学1~3年生が282件、小学4~6年生が195件で合計477件である。

 同調査によると、女子小学生(n=477)の実に42.3%が「タブレットを使っている」と回答(図1)。その内訳は「家族のタブレットを借りて使っている」が29.6%と高く、女子小学生が個人でタブレットを所有しているわけではないことが分かる。そのほか、「通信教育で使っている」が8.2%、「学校の授業で使っている」が4.2%など、その主要な用途の一つが学習であることが見えてくる。

図1●タブレットの使用有無(女子小学生全体)(出典:「子どもライフスタイル調査 2015秋」、KADOKAWAアスキー・メディアワークス調べ)

 同調査でタブレットの用途について聞いた回答もそれを裏付ける。タブレットを使用している女子小学生(n=202)のうち、その用途として64.9%が「ゲーム」を挙げているが、「学習」も47.0%と約半数に上り、「動画を見る」(41.6%)や「カメラ」(27.2%)を上回っている。