4月から千数百人がN高生に

 N高等学校は、その校名を発表した2015年10月から生徒の募集を開始しており(関連記事)、各地で学校説明会を開催してきた。2016年4月に開校を予定するが(記事執筆時点では文部科学省の設置認可申請中)、応募状況などからその時点の生徒数は千数百人に上るという。多くは現時点での中学3年生が進学先としてN高等学校を選んでいるという。

 ただし一般的に通信制高校は転入学や編入学が多く、入学時期が4月だけとは限らない。N高等学校も例外ではなく、4月、7月、10月、1月の年4回の入学月があり、転入学、編入学を受け入れる。そのため「(初年度の)生徒数は2000人近くになるのではないか」(奥平校長)といい、学年も初年度から1年生、2年生、3年生がそろうことになる。

 高等学校卒業資格の取得に必要な教科の授業は、実際に校舎に足を運ぶスクーリング(面接指導)を除き、パソコンやタブレット、スマートフォンを利用して学ぶことになる。インターネットを介した映像授業となるため、生徒は自分の学びたい時間や場所で学習できる。映像授業は教科書出版大手の東京書籍のサービスを利用し、教科書も同社の教材を使用する。スクーリングは沖縄伊計本校のほか、バンタンデザイン研究所や代々木ゼミナール、麻生情報ビジネス専門学校の校舎を会場として使う。

 必須となる教科の授業は、当然だが高等学校の教員免許を持つ教員が受け持つ。さらに同校はこうした教員が担任として生徒の進路や、後述する課外授業の選択などの相談に乗る。一人の担任が受け持つ生徒数は100~150人になるという。生徒と教師あるいは生徒間のコミュニケーションツールには、米スラック・テクノロジーの「Slack」を採用(関連記事)。生徒と教職員の全員が入学当初からSlackのアカウントを持つ。創作物やレポートの提出には共有のためのWebサービスである「Github」を利用する(関連記事)。

 N高等学校の文化祭に位置付けられるのがドワンゴが開催するイベントである「ニコニコ超会議」だ。参加は必須ではないが、N高生が企画したイベントなどを実施する計画がある。こうした“リアル”を意識した同校の施策はまだある。それは制服を用意したことだ(写真2)。4月末に開催されるニコニコ超会議には、制服を着用したN高生の姿が見られるはずだ。「『超会議に制服着て行こう』といったら制服がすごい売れている」(奥平学校長)という。

写真2●”ネットの高校”N高等学校はリアルの場で着用できる制服を用意