即戦力プログラマー養成や東大進学塾も

 N高等学校を構成する(1)高校卒業資格取得のためのネット授業、(2)主にネットの課外授業で構成する「N高プロフェッショナル課外授業」のほかに、別途料金はかかるが(3)提携通学コースも用意している(写真4)。提携通学コースも他の課外授業と同様、受講の前提となるのが、N高等学校の生徒である、もしくはN高等学校の生徒になることだ。現時点では下記の提携通学コースを用意している。

  • 即戦力のIT人材育成のための「バンタン プログラマーズ・ハイレベル・ハイスクール」
  • 個別指導塾「坪田塾」を運営するビビッドとカドカワが設立したN塾が運営する東大進学希望者のみの全寮制個別指導塾「N塾」
  • 代々木ゼミナールと提携した大学進学希望者のための「代ゼミNスクール」(関連記事
  • ゲーム、アニメ、IT、ファッションデザイン、美容分野、調理、製菓など30分野から選べるバンタン高等学院の通学コース「マイセレクトコース」

写真4●大学進学のための提携通学コースなど、N高等学校の生徒向けた“リアル”な学びの場も提供する

 「バンタン プログラマーズ・ハイレベル・ハイスクール」は、17歳でドワンゴにプログラマーとして入社し、その後クックパッドで新規事業開発を担当、現在はマグネットのCTOを務める草野翔氏が講師を務める。1年間で即戦力のエンジニアを育成することをうたっており、インターン先もあらかじめ用意している。現時点でドワンゴのほか、LINE、チームラボ、クックパッド、はてなの各社が就業体験先として挙がっている。

 「N塾」の塾長は、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)の著者で「坪田塾」を運営する坪田信貴氏。入塾には選抜試験がある(2016年度は実施済み)。

 「代ゼミNスクール」は、代々木ゼミナールの専用の学習施設で受講できるコースで、2000以上の講座から個別学習プランを組み立てられる。授業は映像授業、対面授業のいずれからも選べる。

 こうしたN高等学校の姿を学校長である奥平氏は、「プラットフォーム」と表現する。「N高にはいろいろな人に来てもらいたい。東大に行きたい人も、漁師になりたい人も含めてどんな人でもどこにでも行けるプラットフォームなんです。ただプラットフォームだけではどこにも行けません。そこに行くための“列車”をいろいろ作っていきたい」。まさにその“列車”が多くのネットによる課外授業であり、提携通学コースである。

 次回は、N高等学校の学校長である奥平氏に、さらに深く聞く。