特に新しいのが(3)の生添削機能。リアルタイムで授業を受けられるだけでなく、提出したものをその場で講師が添削し、すぐに生徒にフィードバックできる。大学受験のための授業のほか、生徒の書いたコードをチェックするなどプログラミングのネット課外授業でもこの機能は有用だという。

ネットでの友だち作りにもトライ

 授業だけでなく、N高等学校が重要視するのがコミュニティ作りだ。コミュニティ開発を担当する秋葉氏は、「学校に行く理由として、友だちがいるからというのは大きい。従来の通信制高校では(友だち作りが)難しく、それが課題だった。N高等学校はそれにトライしていく」と述べ、そのためのネットの環境整備を進めている。

 コミュニティ作りに欠かせないコミュニケ―ションの道具として、N高等学校では「Slack」を“標準”ツールと位置付けている。開発元の米スラック・テクノロジーが提供するエデュケーションプランを契約して使用する。各生徒は、Slackのプロフィール欄を充実させることで、ネット上でお互いを知る形になる。

 N高等学校の生徒には必ず担任が付くが、その担任と生徒のコミュニケーションにもSlackを利用する。担任はSlackに自分のチャンネルを設け、そこに受け持ちの生徒に入ってもらう。「ホームルーム的なことは担任の先生のチャンネルでやろうとしている。さらに体育館(の役割を担うようなチャンネル)を作って全校行事はそういうところでやる。職員室も作って、生徒が先生にネット上で会うときはそこに行く」(秋葉氏)。

 ネットの学校ならではの「ネット部活」も用意する(写真4)。「部活」というとリアルな場所での活動を想像してしまうが、N高の部活は、興味・関心のある共通のテーマについてN高生が集うネット上のコミュニティである。

写真4●N高等学校は部活もネットで行う

  当初から用意する部活はいずれもゲームを軸にしたもので、将棋部、囲碁部、格闘ゲーム部、サッカー部を用意する。将棋部の利用ソフトは「将棋倶楽部 24」、囲碁部は「幽玄の間」を利用する。格闘ゲーム部は、ネット対戦ゲームの世界大会などにも挑戦するとしている。将棋部は阿部光瑠六段、囲碁部は藤澤一就八段の両プロ棋士が特別顧問を務める。