この中にあってサッカー部は異色だが、活動は主にコナミデジタルエンタテインメントのサッカーゲームソフト「ウイニングイレブン」シリーズによる対戦となる。サッカー部の特別顧問にはサッカー元日本代表の秋田豊氏が就く。スクーリングなどリアルな場でのフットサル指導なども予定しているという。

 「オンラインでできるのはゲーム以外にもあると思っている。例えば音楽だったり、マンガだったりクイズだったり、運動部以外はオンラインでできる。ネットと相性がいいものは増やしていきつつ、生徒の要望についても要件を満たせば部として公認する」(秋葉氏)という。

 生徒同士の交流の場としてゲームを活用するものには、部活のほか、「ネット遠足」も該当する。スクウェア・エニックスが協力し、「ドラゴンクエストX」のゲームの世界を“バーチャル”に遠足。担任がそのバーチャル空間を引率し、生徒同士が交流を深めるというものだ(写真5)。

写真5●「ネット遠足」はスクウェア・エニックスの協力を得て「ドラゴンクエストX」のフィールドを“遠足”。写真はスクウェア・エニックス執行役員 ドラゴンクエストプロデューサーの齊藤陽介氏

 「学校は変化を嫌う」。冒頭に紹介したアドバイザリーボードのメンバーの一人は一般論としてこう述べる。一方、N高等学校は単位取得に必要な授業など制度に合わせた保守的な部分はあるものの、そもそも変化をし続けるネットの上に築かれる学校であり、“変化を嫌う”学校の対極にあるとも言える。半年後、一年後はどのような変化を遂げているのだろうか。

 「成果が発表できるのはまだ先ですが、まずは成功なり失敗なり、データを収集するところから始まる」(秋葉氏)。2016年3月18日付で本校のある沖縄県知事より設置申請が認可されたことを受け、4月1日、“ネットの高校”、N高等学校が開校。4月6日にはドワンゴのイベント施設である東京・六本木のニコファーレと沖縄伊計本校で入学式を開催し、N高一期生が学び始めることになる。