この記事は「小中学生からはじめるプログラミングの本」(2017年2月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

・同じ作業を何度も繰り返す
・ある条件を満たしたら「繰り返し」を終わらせる

繰り返しが得意なコンピュータ

 プログラムの3つめの基本構造が「繰り返し」です。繰り返しとは、ある作業を何度も繰り返すことです。人間は同じ作業を繰り返すと嫌になってしまいます。でも、コンピュータは繰り返しが得意です。1000回だろうと1万回だろうと、嫌がりません。

 ただし、繰り返し処理は、どこかで終わらせないと“暴走”になってしまいます。なので、「条件分岐」とセットで使います。

 例えば、「10回繰り返したならば繰り返しを終了する」とか、「計算結果が100を超えたならば繰り返しを終了する」などと、繰り返しを終わらせる条件を決めておくのです。

袋がいっぱいになるまで繰り返す

 ではここでまた、子どもにお使いに行ってもらう例で考えてみましょう。

 「ニンジンの詰め放題(つめほうだい)セールがあったら、詰め放題で買ってね。ビニール袋を持ったら、棚(たな)からニンジンを取って袋に入れてね。袋がまだいっぱいになってなかったら、また棚からニンジンを取って袋に入れてね。袋がいっぱいになるまで繰り返して、袋がいっぱいになったらやめてね」という指示が買い物メモにあったなら、それが繰り返しです。

 コンピュータのプログラムでも、繰り返しはよく使われます。例えば、かけ算の九九を実行するプログラムを考えてみましょう。まず、1の段を作るには1×1、1×2、1×3…と、かける数を1から順番に増やしていきます。1×9までいったら、次はかけられる数を2に増やして、再び2×1、2×2と繰り返していきます。ね、これも繰り返しでしょう?

(文/石井英男 絵/森マサコ)