それでは、コンピューターにおけるプログラムの本質を考えてみましょう。プログラミングでは「複数の処理を組み合わせ、体系化されたもの」をプログラムと呼びます。

 たとえば「キーボードのQのキーを押すと、Qという文字が入力され、ワープロソフト上にQが出現し、カーソルがひとつずれる」といった仕組み。ほかにも「真っ白い画像を、黒い塗りつぶしツールでクリックすると、真っ黒い画像になる」や「敵キャラクターを攻撃すると、うめき声が聞こえ、敵キャラクターがうろたえているような格好をする」など、パソコンの画面上で表現されるあらゆるものは、プログラムによって成り立っています。処理が複雑であればあるほど、当然、仕組みを成立させるプログラムも高度で複雑なものになっていきます。とはいえ、あらゆるプログラムは、基本的に「入力」「記憶」「演算」「出力」「処理の流れを変更する」という5つの要素によって成り立っています。本質的には単純なんですね。

 最近のパソコンは、黎明期のものと比べて極めて高機能なため、さまざまな作業を実に素早く実行できますが、どんなに複雑な作業であれ、単純な作業をするときと同じ5つの要素にもとづいたプログラムが、私たちの目に触れないところで動いているのです。

基本は5種類の命令
プログラムは図の5つの要素から成り立っています。そして、この5つの要素に対してパソコンの各装置も対応しています
基本は上から順番に処理
プログラムは条件によって分岐したり、反復したりもしますが、基本的には「上から順番に実行する」が前提になります