小学生を対象としたプログラミング教育で最も人気なのが「Scratch(スクラッチ)」だ。ブロックをつなぐだけで簡単にプログラムを作れる。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボが開発した「Scratch(以下、スクラッチ)」は、世界中で広く使われているビジュアルプログラミング環境です(図1)。スクラッチはWebサイトにアクセスして使います(図2)。ソフトのインストールなどは必要なく、すぐにプログラミングを体験できるのが特徴です。
ブロックをつないでネコを動かそう
スクラッチの場合、ネコのキャラクターに対してさまざまな動作をさせるプログラムを作るのが基本です。プログラムは、命令などを表すブロックを組み合わせて作ります。図1のように、ブロックのジャンルを選び、ブロックをマウスでドラッグして「スクリプトエリア」に置いていきます。プログラムが完成したら、旗のアイコンをクリックすると「ステージ」のネコがプログラム通りに動きます。
プログラミングは「習うより慣れよ」です。早速やってみましょう。「動き」のジャンルにある「10歩動かす」ブロックをスクリプトエリアに置きます(図3)。さらに、「[旗]がクリックされたとき」ブロックを追加するだけでプログラムは完成です。緑の旗をクリックするとプログラムが実行され、ネコが右に少し移動します(図4)。非常に単純ですが、これも立派なプログラムです。