受賞者(正式名):杉浦 大斗さん(高等専門学校生)

 写真用モノクロフィルムの現像処理を支援する「フィルム現像支援システム“Developing Navigator”」です(図1)。写真部に所属する高専生が、フィルム現像作業を自動化するために開発しました。

図1 「フィルム現像支援システム“Developing Navigator”」

 ラズパイのほか、キャラクターLCD、スイッチ、温度センサー、ペルチェ素子を組み合わせたシステム構成です(図2)。薬品を一定の温度に保つ作業と、現像時間をカウントダウンする作業の二つを自動化します。

図2 システム構成

 次のように使います。まず、キャラクターLCDとスイッチを操作し、使用する薬品の種類と処理時間を選択します。すると、薬品に浸した温度センサーで温度測定が始まります。同時に、薬品に浸したポンプからベルチェ素子に薬品が送り込まれ、指定された温度を維持するように調整されます。指定の温度になったら現像作業の開始を待機します。

 ここまでで薬品の温度が一定に保てるようになったので、続いて現像作業を開始します。スイッチを押して作業の開始を合図すると、最初に設定した処理時間のカウントダウンが始まります。設定した処理時間を経過すると、キャラクターLCDに次の作業工程に移るように指示が表示されます。

 苦労した点は三つありました。一つは回路の基板実装です。はんだ付けには慣れていましたが、ラズパイ本体と合わせて3枚の基板を1cm間隔で重ね合わせるため、慎重に考えてから実装する必要がありました。二つめは薬品を冷却するための水枕の作成です。水枕には液体が通るためホットボンドで防水加工しましたが、それでも漏れてしまい、最後はパテで固めました。三つめはプログラムの作成です。ほぼすべての制御をWiringPIライブラリのみで処理することにしたため、プログラムが複雑になってしまいました。

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