ヒット商品や話題の商品が一堂に勢ぞろいした「TREND EXPO TOKYO 2017」。2日目の11月3日には「みんなのラズパイコンテスト2017」の受賞作品発表会が行われた。

 同コンテストは小型コンピュータボード「Raspberry Pi(通称ラズパイ)」を活用したさまざまな作品や活用アイデアを公募し、その技量やユニークさを競うコンテスト。2014年から毎年開催されており、日経BP社の3誌「ラズパイマガジン」「日経Linux」「日経ソフトウエア」が主催し、審査委員長は青山学院大学 客員教授の阿部和広氏が務める。

 また、グレープシティやソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソー、IoT ALGYAN、ケイエスワイ、アイ・オー・データ機器といったIT系の企業/コミュニティーがスポンサーとしてサポートしている。4回目の2017年度は、7月10日~9月21日にかけて募集が行われ、過去最高の160件の応募があった。

「みんなのラズパイコンテスト2017」は小型コンピュータボード「Raspberry Pi(通称ラズパイ)」を活用した作品のコンテスト
4回目の2017年度は160件の応募があった

 11月3日のステージではラズパイマガジン編集長 安東一真が司会を務め、コメンテーターとして日経Linux 編集長 岡地伸晃、日経ソフトウエア 編集長 久保田 浩が登壇。さらに「みんなのラズパイコンテスト2017」イメージキャラクターで女優の堀田真由さんも登場した。30名の客席はすぐに満席。周囲にも人垣ができるほど来場者であふれていた。

会場の様子。30名の客席は満員。周囲にも人垣ができるほど立ち見の人であふれていた。
「みんなのラズパイコンテスト2017」イメージキャラクターで女優の堀田真由さんも登場
司会はラズパイマガジン編集長 安東一真が務めた
受賞作品のコメンテーターとして登壇した日経Linux 編集長 岡地伸晃
同じくコメンテーターを務めた日経ソフトウエア 編集長 久保田 浩

 2017年度は新しい企画として、スポンサーであるソニーセミコンダクタソリューションズから超小型のカメラ「IU233」とデンソーから熱流センサー「Energy Eye」が各30名に無償提供されており、それぞれ「超小型カメラ賞」と「Energy Eye賞」も発表された。

 グランプリを受賞したのは竹井英行さんの「息子の成長を見守るカメラ&泣き止む音楽再生機能付き自作メリー」だ。これはベビーベッドに取り付け、赤ちゃんを楽しくさせる「ベッドメリー」の制御をラズベリーパイとArduinoというコンピュータボードで行うもの。

 ベッドメリーに取り付けられた赤ちゃんの好きなぬいぐるみを回したり、特別な音楽を再生することで赤ちゃんが泣くのを減らせるという。小型カメラも搭載されており、赤ちゃんの様子を見守ることも可能だ。工夫している点は、竹井さんの奥さんも簡単に使えるように、音で動作状態を知らせ、ボタンで簡単に操作できるようにしたことだ。

竹井英行さんによるグランプリ作品の「息子の成長を見守るカメラ&泣き止む音楽再生機能付き自作メリー」
受賞の喜びを語る竹井英行さん

 竹井さんは、「ソニーセミコンダクタソリューションズの超小型カメラが無料で使えるということで興味を持ちました。作品を企画するに当たりハートウォーミングさで攻めていこうということで、妻と子供が抱える問題に取り組むことにしました。ベッドメリーとして子供が喜ぶ機能はもちろん、妻がストレスなく毎日使えるように操作系を簡単にしたのが工夫点です。実際に毎日我が家では使っています」とコメント。賞状と賞金10万円の目録が堀田さんから贈られた。

 堀田真由さんが選んだ「堀田真由賞」は宮崎工業高校 電子情報科 課題研究 川﨑班チームによる「大型筐体ゲーム機 GhostHunter(ゴーストハンター)」が受賞。これはボールを8枚の的に当てるゲームで、的が倒れたことを判定するのに「フォトインタラプタ」を使っている。

 堀田さんは「ラズパイはこんなに小さいコンピュータなのにこれだけ大きなものを動かすことができるとビックリしました。ラズパイを広めるためには、みなさんが楽しんでもらえるものを知っていただいたほうがよいと思ったのが選考理由です。19歳の私と同世代が夢に向かって頑張っているというところに刺激を受けました」と選考理由を語った。

「堀田真由賞」についてコメントする堀田真由さん
「堀田真由賞」を受賞した宮崎工業高校 電子情報科 課題研究 川﨑班チームによる「大型筐体ゲーム機 GhostHunter(ゴーストハンター)」

 他にも、技術的な先進性や完成度を評価する「技術賞」や、アイデアの独創性を評価する「アイデア賞」の受賞者が表彰された。全受賞作品に関してはコンテストのWebページをご覧いただきたい。

登壇者と受賞者たち

(文・写真/シバタススム)