パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどで使えるインターネット上のファイル保管サービス「オンラインストレージ」。まずは、サービスの特徴や主な使い道などを理解しておこう。

 パソコンで作成した文書、デジカメやスマートフォンで撮影した写真や動画など、大半のユーザーは、日常的に数多くのファイルを取り扱っている。たいていは、大量のファイルをパソコン内や外付けのハードディスクなどに保存しているだろう。だが近ごろは、手持ちの機器以外にファイルを保存できる仕組みが整ってきている。その仕組みの代表が「オンラインストレージ」だ(図1)。

●ネット上にあるファイル保管庫
図1 「オンラインストレージ」とは、ファイルを保存できるインターネット上の保管庫だ。これまでファイルの保管に使われてきた外付けHDDやUSBメモリーと違い、インターネット経由でファイルをやり取りする。大容量のファイルだと転送に時間がかかるが、写真やOffice文書などなら問題ない

無料で使えるファイル保管庫

 オンラインストレージとは、その名の通り、インターネット上に用意されたファイル保管庫だ。「クラウドストレージ」や「ネットストレージ」ともいう。2GBから15GB程度の保管スペースが提供され、ファイルの保存に使える。

 外付けハードディスクやUSBメモリーと比べると保存できる容量は少ないが、オンラインサービスならではのメリットがある。手元のストレージと併用することで、オンラインストレージはいろいろな用途に役立つ。

 まずはオンラインストレージの特徴から見ていこう。最大のメリットは、複数の端末でファイルを共有しやすいことだ(図2)。インターネットに接続できる端末なら、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用できる。

●ネット経由でどの端末からもアクセスできる
図2 オンラインストレージの魅力の一つが、マルチデバイス対応。インターネットに接続すれば保存したファイルを扱えるので、自宅と会社、メインとサブのパソコンなど、複数の端末でファイルを同期しながら利用できる

 例えば、同じユーザーが2台のパソコンを併用しているとしよう。2台で同じファイルを利用するために、ファイルをメールで送ったり、USBメモリーなどに入れたりして、もう1台のパソコンにファイルを移す作業をしているかもしれない。しかし、オンラインストレージを使えば、この作業は不要になる。

 作成途中で保存したファイルや、現在進行中の案件に関したファイルなどをまとめてオンラインストレージに置いておけば、インターネット経由で必要なファイルをすぐに開けるからだ(図3)。

●一時保存にもバックアップにも使える
図3 作業中のファイルを持ち運びたいときや、無くなったら困る写真を保存したいときにも役立つ。USBメモリーのような紛失の危険はない。写真を保存すれば、自宅のパソコンが壊れても思い出を失わずに済む

 家族写真など思い出の詰まったデジタルデータを厳選して、バックアップ先の一つとして使うのも手だ。災害などで自宅のパソコンや外付けハードディスクが軒並み壊れたとしても、オンラインストレージに保存したファイルなら無事だ。