プログラミングを柱に据えた教育を掲げて2014年に開校した通信制高校のコードアカデミー高等学校(長野県上田市)は2015年2月5日、東京都内で初年度の報告会を開いた。

写真1●コードアカデミー高校の設置母体である信学会の栗林聖樹・次世代教育開発部長

 コードアカデミー高校の設置母体は長野県内で多数の幼稚園・保育園・予備校や佐久長聖中学・高等学校を運営する信学会(長野市)である。信学会の栗林聖樹・次世代教育開発部長(写真1)は、「信学会は1953年から長野県で教育事業をやってきた。当時はまだ街頭テレビに人が集まる時代だった。それから60年以上経ってメディア環境が大きく変わっているのに、今やっている教育は時代に合っていないのではないかという思いがあった」と開校の経緯を語った。

 コードアカデミー高校の生徒数はまだ10人程度と少ないが、2015年4月には新入生も含め数十人規模に増える見込みである。 「新規高校の運営では、最初の卒業生が出る3年目がとても重要だ。卒業生が大学に進学したり、社会で活躍できるようにしっかりと教育・支援をしていきたい」と栗林氏は述べた。

Google Appsで授業

写真2●コードアカデミー高校の副校長を務めるITジャーナリストの松村太郎氏

 コードアカデミー高校の副校長を務めるITジャーナリストの松村太郎氏(写真2、ITproの連載:松村太郎の生搾りアップル情報)は、カリキュラムや授業の進め方について説明した。

 コードアカデミー高校は正規の広域通信制の高校であるため、国語や数学、体育など必修科目にも時間を割く必要がある。現在、卒業に必要な74単位のうち、50単位程度は一般的な高校の必修科目で、残りの20単位程度をすべてプログラミング教育に振り向けている。

写真3●「Googleハングアウト」を使ったホームルームの様子。米国在住の松村氏が現地から参加することもある

 授業や課題のやり取りには米Googleの教育機関向けクラウド型グループウエア「Google Apps for Education」を使う(写真3)。

 1年生は日本語でプログラミングができるシンプルな教育用言語「Sunaba」で、演算やメモリー管理、画面描画などの基礎を学ぶ。2年生以上は「JavaScript」や「Swift」などの実用言語を学ぶ。