中学・高校生向けにキャンプ形式や通学型のプログラミング教室を運営するライフイズテックは2015年3月1日、教育とテクノロジーに関するイベント「EDU x TECH Fes 2015」を都内で開催、中学・高校生や大学生、教育関係者を前に、教育・テクノロジーと大学やゲーム、アートなどを掛け合わせたテーマを掲げた識者による講演が繰り広げられた。

 講演に立ったのは、同社代表取締役CEOの水野雄介氏や同社執行役員CTOで元スクウェア・エニックスCTOの橋本善久氏のほか、慶応義塾大学環境情報学部長の村井純教授(写真1)や品川女子学院の酒井春名教諭ら。今回で3回目となる同イベントの統一テーマは「最前線」。各人が自らの取り組みや思い、将来像などを披露した。

写真1●「大学 x テクノロジー」をテーマに講演した慶応義塾大学環境情報学部長の村井純教授

米国ではユーザー企業にIT技術者が多い

 最初に登壇した慶應義塾大学の村井教授が掲げたテーマは「大学 x テクノロジー」。CPUの処理能力やストレージ容量、ネットワークの通信速度はまだまだ今後伸びていく状況などを説明した後、IT技術者不足の状況などについても触れた。

 村井氏は、日米を比較すると日本はIT技術者がITサービス企業に偏っており、一方米国ではユーザー企業にIT技術者が多く分布しているといったスライドを提示(写真2)。技術と企業が分断している国内の状況などを述べつつ、今後訪れるであろう技術の“シンギュラリティ”(特異点)によって、仕事の環境が劇的に変わっていくと予測される中、「どれだけ自分を創れるか」が重要だと語る。例えば米国では飛行機ですら自分で作って飛ばす“アマチュアビルド”が進んでおり、技術を積極的に自らのものにする志向の重要性を語った。

写真2●村井教授が示したIT人材が不足することを示すスライド

 最後に村井氏は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の一般入試について説明。2016年の入学試験科目は「情報」と「小論文」になるとした(写真3)。

写真3●慶應義塾大学SFCの2016年一般入試の試験科目は「情報」と「小論文」