先生が“LINE外し”を実体験、寸劇でTwitter用語の理解促す

 教職員自らがLINEのグループトークを体験する場も設けられた。今回のイベントでは、高校の教職員2~3人、小中学校の教職員1~2人に高校生が2人加わる班が計10班作られている。その班にLINEのアカウントを割り当て、全体を一つのグループと見立ててトークが進行。各班の教職員は班に1台用意されたiPadを使い、グループトークに参加する(写真5)。話し合うテーマは、「花見にするか?イチゴ狩りにするか?」。ノート機能なども駆使し、多数決でどちらがいいかをLINEのグループトークで決めていく。教職員はトークのテンポなども実体験していた。

写真5●LINEの「グループトーク」を実体験

 興味深かったのは、グループトークの最中に強制的にグループから外す“LINE外し”を盛り込んだ点。ある班が途中からトークに参加できなくなり、それまでの会話から締め出される状況を作った。教室の前にはグループトークがテンポよく進んでいる様子が映されているにもかかわらず(写真6)、ある班だけはそこに参加できず疎外感を味わっていた。「花見にする」といった結論が出た段階で、その班をグループに再加入させ、結論に至るまでのやり取りが一切分からない状況を見せるなど、生徒側が直面するSNSの問題を教職員に理解してもらう工夫を盛り込んだ。

写真6●教室前方に映し出されたグループトークの様子

 Twitterに関しては、公開アカウントを本名で使いオープンに情報を発信しているユーザー(A)、非公開アカウントで友人のみに情報を公開しているユーザー(B)、本名は使っていないが公開に対してあまり抵抗を感じていないユーザー(C)、そうしたユーザーをフォローしているユーザー(D)、そのユーザーのさらに友人(E)を設定。A、B、Cがボーリングに行く約束をして、それをツイート(投稿)した際の情報伝搬の様子を、RT(リツイート)やファボ(フェイバリット、お気に入り)、鍵アカ(非公開アカウント)などの用語を盛り込みながら、寸劇仕立てで披露した。

 同イベントを主催した神奈川県教育委員会 教育局 指導部 高校教育指導課 指導主事の柴田功氏は、高校生自身がこの企画を通して大きく成長したことに触れ、こうした取り組みは「情報モラルの問題解決の近道」だと語る。同イベントは来年度も実施する意向である。