「プログラミング的思考」を身に付ける

 ただし、「プログラミング」という教科が新たにできるわけではない。「学習指導要領の総則に記載されるので(プログラミング教育を)学校でもやらなければならない、ということで必修化」(堀田氏)であり、既存の教科の中でプログラミング教育に取り組むことになる。

 必修化になる過程で注目を集めたのが「プログラミング的思考」である。最終的に次期学習指導要領の中でこの言葉自体は使われなかったが、この考え方が次期学習指導要領におけるプログラミング教育の前提となっている。冒頭に示した次期学習指導要領の総則の中の「児童がプログラミングを体験しながら(以下略)」といった部分がそれを表している(写真2)。

写真2●次期学習指導要領の総則からプログラミング教育について書かれている部分の抜粋

 有識者会議では、「プログラミング教育とは子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育成するもの」と説明している。機器の基本的な操作の習得のほか、まさにこの「プログラミング的思考」をどうやって児童に身に付けさせるかがプログラミング教育に求められることとなる。

 先行している自治体は、既存の教科の中でどのようにプログラミング教育を実践し、そしてどういった課題が明らかになったのか。以下でセミナーに登壇した神奈川県相模原市と滋賀県草津市の事例を見ていこう。