ソニーとNPO法人CANVAS、日経BPは2015年10月4日、東京・二子玉川のカタリストBAで、電子タグ「MESH」を使った、子ども向け電子工作教室の指導者を養成する「電子タグ『MESH』指導者研修会」を開催した(写真1)。MESHや他の工作材料などを活用し、子ども向けワークショップを開催するときの具体的な方法を演習と実践を通じて学ぶのが目的だ。これは、ソニーと日経BPが共同で推進しているバーチャルラボ「Smart eXperience Lab(SXLab)」の活動の一環で、今回は、子どもたちの創造力を刺激するクリエイティブなワークショップを数多く展開しているCANVASとのコラボレーション企画として開催した。

写真1●東京・二子玉川で開催されたMESH指導者研修会

 今回の研修会は2部構成で、午前中の研修会ではMESHを使った電子工作教室の指導者に向けてMESHの基本的な使い方や活用例をはじめ、電子工作教室で応用できるカリキュラムの具体例などが紹介された。午後の部では、子どもたちにも参加してもらい、研修会参加者が実際にファシリテーターとしてワークショップを行った。

 研修会では、まず、ソニー 新規事業創出部 MESH project 代表の萩原丈博氏が、MESHの特徴を解説。プログラミングの知識がなくなとも、タブレット端末のアプリ画面上に表示されるMESHのアイコンをドラッグ&ドロップするだけで、実際にMESHに動きを感知するセンサー機能やライトの点灯などの機能を連携させることができることを紹介した。

 萩原氏は、うちわに両面テープでMESHを取り付け、「あおぐと笑い声がするうちわ」や、手で持って掃除するブラシにMESHをつけて、「掃除すると音がするブラシ」などを示し、「MESHは単独で使うものではない。MESHだけでは何も創り出せない。うちわやブラシのように、こんなものがあったら面白いなと創造力を膨らませて、それを実現するのにMESHをどう使おうかを考えることが大切」と語った。例えば、100円ショップで売られているような身近なもの、紙コップや洗濯バサミなどをワークショップでMESHと組み合わせて活用すれば、その応用はますます広がっていく。萩原氏は、「MESHと他のグッズとの組み合わせで、クリエイティブなアイテムを生み出せる」ことの面白さを述べた。

 子どもたちが「実現を体感」できるワークショップを

 実際の研修会では、青山学院大学・津田塾大学 非常勤講師の阿部和広氏が指導にあたった。阿部氏は、これまでも小中学校向けのプログラミング教育を専門に、さまざまなカリキュラムを実践した実績がある。