これまでプログラミングキャンプやスクールといった“リアル”な場でのプログラミング教育事業を展開していた同社が、オンラインプログラミング教育に参入したのは、「地域格差や経済格差の問題を解決するため」(ライフイズテック代表取締役CEOの水野雄介氏、写真4)。キャンプやスクールの場合、地域的な問題や経済的な問題で参加したくてもできない生徒がいるという。水野氏は、「環境によって子どもの可能性が広がっていない問題を解決したい。これはプログラミング教育でも同じ。これを解決するためにオンラインで学べる状態を作ろうというところがMOZERのチャレンジ」と説明する。

写真4●地域格差と経済格差の解消を目的にオンライン学習プラットフォームを開発

 MOZERによるオンライン学習サービスの主な特徴は、次の3点。

  1. オンラインでのモチベーションを維持するためにエンタテインメント要素を取り入れた楽しんで学べるインタラクティブな教材
  2. 自分の制作物を公開したり、ユーザー同士が作品を共同で作ったり、質問したりできるコミュニティ(SNS)機能
  3. 中高生から大人まで知識や年齢に関係なく(写真5)、いつでもどこでも学べる
写真5●中高生から大人まで幅広い年齢層を対象とする

 学習者は自らが選んだキャラクターに導かれながら、段階を踏んで学べる。さらに学ぶ内容や場面に合わせて画面内のウインドウのサイズや位置などが柔軟に変化し、最適だと考えられるユーザーインタフェースで学習を進められる、といった特徴もある。ユーザーインタフェースを柔軟に構成できることから、企業などとのコラボレーションも容易で、第一弾として講談社のコミック誌「別冊少年マガジン」に連載中の「進撃の巨人」とのコラボレーションを予定している(写真6)。

写真6●講談社のコミック誌「別冊少年マガジン」に連載中の「進撃の巨人」とのコラボレーションを予定

 同社はMOZERの海外展開も進める。2016年3月7日から10日まで米テキサス州オースティンで開催された教育とテクノロジーのイベント「SXSWedu(サウス・バイ・サウス・ウエスト・イー・ディー・ユー)2016」で同社は一足早くMOZERを公開。現地の子どもたちに好評で、展示ブースではMOZERを試すために行列ができるほどだったという。16日には、ロンドンで開催される「EdTechXEurope 2016」への出展に合わせて英語版を発表する。