教育現場では、教員の長時間労働が問題になっている。労働災害認定の基準となる「過労死ライン」は、1カ月当たりの時間外労働時間が80時間とされている。文部科学省が2017年4月に公表した「教員勤務実態調査」によると、小学校で約3割、中学校で約6割の教員が月に80時間以上の時間外労働をしている。

 2018年5月16~18日に東京ビッグサイトで開催された「教育ITソリューションEXPO」(EDIX)では、教員の働き方改革につながる手段として、複数の企業がテストの採点業務を支援するソリューションを展示した。

 NECは手書きテストのスキャンデータを基に、教員がパソコンで採点できる「テスト採点支援ソリューション」を披露した。特定問題の解答を画面上に一覧表示して、教員がまとめて採点できる。採点結果はデジタルデータで集計できるため、問題ごとの正解率を表示したり、採点結果をCSVで出力したりできる。

 スキャンデータの集計には、EdLogの「クリップ採点支援システム」を利用。NECの複合機やスキャナーなどと組み合わせて、教育機関に提供する。価格はオープン。A4カラープリンター複合機「Color MultiWriter 400F」1台、EdLogのクリップ採点支援システムと富士ゼロックスの文書管理サービス「DocuWorks 9」の各3ライセンス構成で実勢価格は30万円前後という。

手書きテストの採点を支援するNECの「テスト採点支援ソリューション」。解答を画面上に一覧表示し、教員がまとめて採点できる
1学年117人の英語の定期テストで利用したところ、採点や集計にかかる時間を約45%削減できた
スキャンデータの集計には、EdLogの「クリップ採点支援システム」を利用。NECのブースで説明するEdLog 代表取締役社長の中川哲氏