成績が良い学生は教科書を10倍長く読んでいる

 大学生協連合会は、電子書籍・電子教科書向けのプラットフォーム「DECS」(Digital Educational Contents Support)を運営している。九州工業大学 大学院情報工学研究院 電子情報工学研究系教授の小田部荘司氏は、このDECSで提供する電子教科書を学生がどのように使ったのか、ログを解析した結果を明らかにした。

九州工業大学の小田部荘司氏
九州工業大学の小田部荘司氏
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 成績上位者と下位者に分けて電子教科書の閲覧回数を比較すると、上位者は平均して下位者の2倍近い回数閲読していた。一定の期間内で調べると、成績上位者は授業がない日でも教科書をある程度読んでいるのに対し、下位者はほぼ読んでいないことも分かった。閲読時間の合計も、10倍の開きがあった。小田部氏は、「電子教科書のログ解析は、成績上位者の使い方を追跡調査したり、教科書を長時間読んでも成績が振るわない学生の行動を分析したりして教育に生かせる可能性がある」と指摘した。

電子教科書のログ機能を生かし、成績の上位者と下位者ついて教科書を開いた回数や閲読時間を比較した。このグラフでは、成績上位者は講義がない日にも教科書を読んで予習していることが分かる
電子教科書のログ機能を生かし、成績の上位者と下位者ついて教科書を開いた回数や閲読時間を比較した。このグラフでは、成績上位者は講義がない日にも教科書を読んで予習していることが分かる
(出所:小田部氏の講演スライド)
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