教育に関わるICT機器などの展示会「第9回 教育ITソリューションEXPO」(EDIX)が2018年5月16日に開幕した。会場は東京ビッグサイト西ホール、主催はリード エグジビション ジャパン。教育関連のICT機器、教材や教育向けコンテンツ、校務支援システム、セキュリティ製品などが展示されている。出展社は約700社。3日間にわたり講演会、パネルディスカッション、専門セミナー、模擬授業などが開催される。

 初日の最初のプログラムとして開催された全国ICT教育首長協議会の「首長サミット」では、登壇予定だった林芳正文部科学大臣が国会のため欠席となり、急遽、文部科学省生涯学習政策局情報教育課の梅村研課長が基調講演を行った。梅村氏は、文部科学省が学校におけるICT環境整備の方針を取りまとめたことに基づき2018年度から単年度で1805億円の地方財政措置を実施することに触れ、「地方自治体は学校のICT環境整備に必要な経費を予算化し、整備を進めていくのが喫緊の課題」と強調した。

 続くシンポジウムでは、信州大学の東原義訓教授を司会として、大阪府箕面市、佐賀県多久市、長野県喬木村など10の市町村の首長が学校へのICT導入について議論した。各首長は口々に文科省の地方財政措置に対する感謝の言葉を述べた。

開会直後に開かれた全国ICT教育首長協議会の「首長サミット」

最新の教育関連ICT機器、ソフトが目白押し

 教育分野でのICT活用は、2020年から導入される小学校でのプログラミング教育の必修化や2017年12月に文部科学省が示した学校におけるICT環境の整備方針などにより、学校と教育・ICT関連企業の双方で関心が高まっている。地方財政措置による財源が確保されたことでパソコン・タブレット、無線LAN機器、デジタル教科書といった関連ハード・ソフトの導入計画が進む見通し。展示会では昨年を上回る出展社がさまざまな製品を展示している。

レノボ・ジャパンが発売予定のChrome OS搭載ノートパソコン。展示品は英語キーボードだが、出荷時には日本語になる

 例えば、レノボ・ジャパンは5月中に発売する予定のChromebook「Lenovo 500e」と「Lenovo 300e」を並べている。同製品の想定販売価格は、教育市場向けとして4万8000円前後からと、一般的なパソコンと比べてかなり低く抑えている。NECは開発中の「協同学習支援」システムを参考展示している。このシステムは、グループ学習などで生徒・児童の声を話者ごとに聞き取ってテキスト化したり、声のトーンなどから話者の感情を推測したりできる。今年度から学校での実証実験を始めるという。

NECが音声解析の技術を使って開発中の「共同学習支援」システム。数人の話者を識別して発言内容を記録、分析できる

 ソニーはプログラミング学習に利用できるIoTブロック「MESH」や、A5サイズに小型化しノートとしても使える「デジタルペーパー」の新製品などを展示。MESHは、プログラミングやSTEM教材として小学校から大学、企業まで幅広く採用例があるという。

ソニーの「MESH」を試す来場者。機能を持った小さなブロックを自作のプログラムでコントロールできる

 このほか、プログラミング教材、ロボット、VR機器など注目の製品が多数展示されている。EDIXは5月18日まで開催される。