正解にこだわらず、試行錯誤を繰り返すことが重要

 完成した100m走ゲームは、“左端から右端まで移動する時間を競う”という基本的な内容に変わりはないものの、出来上がるプログラムはまったくの別モノになり、参加した子どもの個性が色濃く反映された作品になる。正確にプログラミングを完成させることも大切だが、プログラミングにおいて“正解はひとつではない”。

プログラムが完成したらステージを全画面表示にしてゲームを操作。あちらこちらから歓声があがる。それぞれの子どもが好みの背景やキャラクターを選び動作の設定数値や表示サイズなどを自由に指定したため、出来上がったプログラムは十人十色の結果に

 “プログラミング的思考”といわれる要素は、正解をなぞるだけでは身に付かない。さまざまな可能性を試して自分なりの正解を見つけることが、その本質に近い。正解や不正解にこだわらず、自由に試行錯誤することがプログラミングを学ぶうえで重要である。

2020年から始まる小学生向けのプログラミング教育で“要”となるのが“プログラミング的思考”。プログラムそのものよりも一連の考え方を身に付けることが目的とされている(「日経Kids+ 子どもと一緒に楽しむ! プログラミング」の誌面より)

 ワークショップの最後では、自分が作成した100m走ゲームの作品をみんなに発表。ほかの子どもたちが作成したプログラムに刺激を受け、自分の作品にもそれを生かすことができるようになる。子どもたちの想像力が向くままにプログラミングされた作品は、講師たちの予想以上に独創的で個性的に仕上がっているものも多かった。

発表者のパソコンの周りに集まり作品を熱心に見る子どもたち。ワークショップが終了しても、「まだまだ物足りない」という表情をしている子どもが多かった