2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化されることもあり、子どもを対象としたプログラミング教室やプログラミング教材に注目が集まっている。デルはCSR活動の一環として、子どもや若者がITに親しめるようになるためのプログラムを世界中で展開している。2018年4月7日、デルの広域営業統括本部が「親子でRubyプログラミング1日体験教室」を開催した。
コンピューターになったつもりで体を動かす
このプログラミング体験教室は、「Rubyアソシエーション認定教育機関Gold」として登録されているリバティ・フィッシュとデルの広域営業統括本部が共同で実施しているもので、2018年1月に大阪で第1回のイベントが開催されている。今回の参加者は小学生から中学生までの子どもとその保護者の7組で、それぞれの組にメンター役としてデルのスタッフが1名ずつ付いていた。
最初にデル執行役員 広域営業統括本部 統括本部長の清水博氏が登場。清水氏は「今日はRubyというプログラムの言葉を勉強しますが、Rubyは世界中で使われています。だから、ここで勉強したことは世界のどこにいっても通用します。その言葉を作ったのは日本人のまつもとさんという方です。まつもとさんは世界中のプログラマーに尊敬されている方で、日本の誇り、金メダルのような方です。今日はまつもとさんから直接教えてもらえるということで、いろいろな勉強ができると思いますので楽しみにしてください」と挨拶を行った。
続いてRubyの生みの親であるまつもとゆきひろ氏が登場し、「コンピューターになったつもりで遊んでみよう」と子どもたちに話しかけた。まつもと氏はまず、参加者の学年を順に聞き、学年ごとに「みぎてとひだりてのてのひらをぶつける」や「てをたたく」「もういちどてをたたく」のように、少しずつ難しくなる課題を出していった。このように命令に従って考え、体を動かすということは、コンピューターがプログラムを実行することと同じであることを伝えていた。子どもたちはみな楽しそうに体を動かしていた。
まつもと氏は最後に、「コンピューターはルールに従っていれば、人の言うことを何でも聞いてくれるが、人が命令を間違えたらコンピューターも間違える。プログラミングは自分にとって魔法のようなものであり、魔法を自由に操るのはとても楽しい。だからプログラミングを勉強しましょう」と語り、次の講師にバトンタッチした。