スモウルビーによるプログラミングを体験
次にリバティ・フィッシュの北崎翔太氏による、スモウルビーを使ったプログラミング体験教室が行われた。スモウルビーは、プログラミング経験のない子どもでも簡単にRubyのプログラム作りを学習できるようになることを目的に、島根県松江市を中心に活動する「NPO法人Rubyプログラミング少年団」によって開発されているオープンソースソフトウエアである。また、スモウルビーで作成したプログラムを公開し、自由にカスタマイズ(リミックス)が可能な「スモウルビーギャラリー」も用意されている(スモウルビーギャラリーはリバティ・フィッシュが開発)。本来のRubyは、プログラムを文字として入力するスクリプト言語だが、スモウルビーはScratchなどと同じようにブロックを並べてプログラミングを行えるようになっている。
北崎氏はまずスモウルビーのギャラリーを開き、車を動かしてバスから逃げるサンプルプログラムをダウンロードし実行してみた。すると、車が横に移動し、端にあたると反対方向に跳ね返るという動きを繰り返していた。バスはその車を追いかけ、追いつくと「追いつきました!」と表示される。次に、北崎氏はそのプログラムを開いて、実はあるキーを押すと、車の進行方向を変えることができるようになっていると説明し、それはプログラムのどこの部分なのかという質問を出した。その答えが分かった参加者が前に出て、どの部分かを説明した。サンプルプログラムの流れを簡単に説明した後、自由にプログラミングを行う時間が与えられた。
子どもたちは楽しそうにプログラミングに取り組んでおり、分からないところは講師やデルのスタッフに積極的に尋ねる子どもも多かった。子どもたちが作成したプログラムは、ギャラリーに保存することで家などで続きを進めることができる。