ドコモショップの接客ロボットをプログラミング

 実際の体験内容は、6名の子供たちが2チームに分かれて、ドコモショップでの使用を想定した「入店受付ロボット」と「窓口業務ロボット」の動作や会話の内容をプログラミングするというもの。体験時間はおよそ35分間だ。

 プログラムの全体の流れは、入店受付ロボットが「いらっしゃいませ、新規契約でしょうか、機種変更でしょうか」と話し始めることからスタート。その後、機種の希望などを尋ねる。受付が完了すると、次は窓口業務ロボットが希望の機種などを再度確認するとともに、本人確認の資料を提示させる――という流れになっている。

 「タブレットを使い、ブロックを組み合わせる形でロボットの(動作や会話などをコントロールする)プログラミングを実行する。例えば受付でお客様をお迎えしたときにお辞儀する動作を指示するブロック、会話のためのブロックなど、全部で50種類以上のブロックを用意している」(NTTドコモ 第一法人営業部 法人サービス第四・第二担当課長の岩嵜 隆司氏)

NTTドコモ 第一法人営業部 法人サービス第四・第二担当課長の岩嵜 隆司氏

 ロボットの会話に使われる「自然対話エンジン」は、「2012年から『しゃべってコンシェル』というサービスを提供しており、そこで培った技術を生かしたもの」(岩嵜氏)だ。

自然対話エンジンは2012年からNTTドコモがスマホ向けに提供している「しゃべってコンシェル」サービスの言語解析技術を生かしたものだ

 今回の体験では、自然対話エンジンが備える主に2つの機能を利用している。

 1つ目が「意図解釈機能」だ。例えば「機種の色を『ホワイトですか』とロボットが聞いて、来店者が『白です』と答えたとしても、その内容が『ホワイト』を示していると理解できる」(岩嵜氏)という。

 2つ目が「シナリオ対話機能」。これは主に機種選択時の会話に使われる。「新規ですか、機種変更ですか」から始まり、「スマホのタイプはどのようなものがいいですか」や「色は何にしますか」など、あらかじめ用意した質問に沿って会話を進めていく。

 「『入店受付』と『窓口業務』では、それぞれシナリオが異なるので別々にシナリオを作成する。入店受付ロボットが確認した氏名や機種の色といった情報は、窓口業務ロボットが自動で引き継ぐ仕組みになっている」(岩嵜氏)という。

 説明会の後、子供たちが実際に職業体験する模様も取材した。

入店受付ロボットのプログラミングをしているところ
さまざまな命令ブロックを組み合わせることでプログラミングを進めていく
ロボットプログラムの全体的な流れ
窓口業務ロボットのプログラミングを進めているところ
一通りのプログラミングが終わったら、実際にロボットと会話しながら入店受付ロボットや窓口業務ロボットがプログラム通りに動くかを検証していく
本人確認書類(に模した2次元コード)を読ませているところ
職業体験が終了。実際の体験ではロボットとの記念写真が載ったプログラミングシートがもらえるとのこと

 白衣のユニフォーム姿の子供たちがロボットの動きや会話をどのようにするかを検討。その後、真剣な表情でプログラミングを楽しむ様子が見て取れた。小野氏は「20年後、30年後に、(ロボット研究開発センターで)職業体験をした子供たちの中から実際にロボット開発に携わる人が出てくることを期待したい」と話した。

(文・写真/安蔵 靖志=IT・家電ジャーナリスト)