ギークの集まりから本格的な作品展示会へ成長

 関連イベントは東京以外でもあちこちで開催されており、岐阜県大垣市の「Ogaki Mini Maker Faire」は隔年で、大阪は「メイカーズバザール大阪」の名称で4年前から毎年運営を続けている。

 当初これらのイベントは、“電子工作やマイコンでDIYを楽しむギーク(※1)の集まり”、という印象だったが、徐々にバリエーションが拡がり、最近では、本格的なロボットやウエアラブルデバイス、IoT(モノのインターネット化)ガジェット、VR(仮想現実)ゲームなど、一般の人たちの興味を引くようなものが増えている。

※1 コンピューターやネットワークなどに深い関心と知識を持つオタク的な人を指す。

 7月8日、9日に開催されたメイカーズバザール大阪主催する実行委員会の廣瀬雄一氏と加味昇氏は、「参加募集や書類選考などを特に行っているわけではないが、出展数は順調に増え、レベルも確実に上がっている。それに合わせて来場者の層も広がりを感じる」とコメントしている。

 イベントが盛り上がる背景にあるのが、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーションが使える、“ファブ”と呼ばれるものづくりのための施設が全国で増えていることだ。メイカーズ向けWebサイト「fabcross」が2016年に調査した資料によると、国内のファブ施設は約120カ所あり、前年比で50%も増えているという(※2)。

※2 詳しくはこちらを参照。

 また、デザインや設計に使う製作ツールには、無料で手に入れられるものもあり、週末や空き時間でものづくりを楽しむ機会が身近になっているのも背景の一つにありそうだ。

7月8日、9日に大阪南港のATCで開催されたメイカーズバザール大阪は、1万人近い来場者が訪れた
ロボットやIoTガジェットなど作品のレベルは年々上がり、それらに刺激されてメイカーズの世界に仲間入りする人たちも増えているという