2018年8月22日、国立開発研究法人の科学技術振興機構(JST)が今年度の国際科学オリンピックについての説明会を開いた。説明会では、9月に行われる第30回国際情報オリンピック代表選手の4名の学生が意気込みを語った。
すでに金メダルのプレッシャーが…
JSTは次世代人材育成事業として、理数系の能力が高い中高生の代表選手を、国際科学オリンピックに派遣する支援を行っている。理数系の科目とは、数学、化学、生物学、物理、地学、地理、情報だ。それぞれ、「国際数学オリンピック」「国際化学オリンピック」などが開催されている。
「情報」とは、「プログラミング」の科目のこと。今年度の「国際情報オリンピック」は今年の9月1日~8日に茨城県つくば市で開催される。日本が国際情報オリンピックの開催地になるのは、今回が初めてとなる。
国際情報オリンピックの日本代表選手は4名。そのうちの清水郁実さんと行方光一さんの2名が説明会に参加。ほか2名はビデオメッセージを寄せた。
清水郁実さんは情報オリンピック参加するため、2年ほど前から努力を続けてきたという。インターネット上にある競技プログラミングの課題をこなすなどしてきた。「1日10時間もかけて努力してきました。実力をいかんなく発揮できるようにがんばりたい」。
また、行方光一さんは日本代表選考会に何度も挑戦してきた。4度目の挑戦となる今回、念願の日本代表選手になれた。「去年の国際情報オリンピックでは、日本は金メダルを3つ獲得して1位になっている。今年は日本大会なので、この流れ的には今年も日本が1位で金メダル4つ…というプレッシャーがかかっているんですけれど」と話し、会場の笑いを誘っていた。