日本からの参加者も相次いで発表

 同カンファレンスのIgnite Talk(5〜10分程度の短いプレゼンテーション)では、各国の実践者による取り組みが発表された。日本からは、同志社女子大学教授の日下菜穂子氏、上田信行氏らによる「Scratch for Joint Programming: "Danceable" Experiment for Multi Generational Interaction」、『小学生からはじめるわくわくプログラミング2』著者である倉本大資氏による「Instruction or Construction: Which is Your Introduction?」というプレゼンが実施された。

 前者は、大学生と高齢者が一緒になって小学生にプログラミングを教えるという取り組みをベースに、Scratchのプログラムで小型ロボット(シャープのロボホン)にダンスをさせるというデモを行った(写真3)。

写真3●Scratchのプログラムでシャープのロボホンにダンスをさせるデモの様子

 高齢者の生きがい創成や世代交流、それにプログラミング教育を組み合わせた取り組みといえる。プレゼンの会場では音楽に合わせてダンスをするロボホンの可愛らしさが好評だった。

 後者は、Scratch活用法に関して、子どもが先生から一方的に学ぶものなのか、あるいは子どもが自発的に知識を獲得できるように促すものなのか、を考察したものだった(写真4)。

写真4●どのようにScratchを子どもに使ってもらうかに関する倉本大資氏の発表の様子

 さらに2日目のポスター展示では、青山学院大学客員教授の阿部和広氏、同大学助教の吉田 葵氏による「Inuboard: A Simple Sensor for Schools That Doesn't Require Any Drivers or Extensions」も実施された(写真5)。

写真5●入出力拡張ボード「いぬボード」の活用法を紹介する、阿部和広氏らのポスター展示

 これは、Scratchで使える入出力拡張ボードである「いぬボード」の活用法を紹介するもの。いぬボードは、PCのヘッドフォンとマイク端子に接続することで、ScratchでLEDのON/OFFや明るさ情報の取得などが手軽に行える。NHK Eテレのプログラミング番組『Why!?プログラミング』でも活用されているデバイスだ(「スーパーロボット・ワンだふぉーを直せ」)。