小学生でも高レベルなプレゼン

 「ゲーム&アプリプログラミングコース」部門での子どもたちのプレゼンテーションを取材したが、そのレベルの高さには舌を巻いた。

 同部門のプレゼンテーションには、15組(16名)の子どもたちが参加。小学校低学年から高校生までの子どもたちが、自分の作ったプログラムがどういったものなのかを、檀上でプレゼンする。

 まず、プログラミングそのもののレベルの高さに驚かされた。Scratchだけでなく、UnityやProcessingなどを駆使した非常に高いレベルの作品も見られた。そして、自分がこだわって作った点などを実に明快にプレゼンしていく様子は大人顔負けだ(写真4)。

写真4●小学生のNanaさんによるプレゼンテーション

 今年で4回目になるワンダーメイクフェスでは毎年こうしたプレゼンテーションが行われているが、特徴的なのは、いわゆるコンテストとは異なること。プレゼンテーションの運営や司会にも塾生の子どもたちが参加しており、まさに子どもたちが自分らでイベントを作る。

 このプレゼンがユニークなのは、最も優れた作品を決めるためのプレゼンではない、という点。これはLITALICOワンダーが大切にしている「みんなが主役」というスローガンにも表れている。みんなそれぞれが自分の個性を発揮する場としてのプレゼンなのだ。

 プレゼンのあともユニークだ。各プレゼン終了後、そのプレゼンについて、会場にいる来場者からフィードバックが行われる。来場者にはあらかじめ紙が渡されていて、その紙には「ナイスプレゼン」「ナイスアイデア」「ナイステクニック」「ナイスデザイン」という文字が書かれており、そのプレゼンでよかった点をかざすのだ。SNSなどの「いいね!」のようなもので、これによりプレゼンターのモチベーションが上がる仕組みになっている(写真5)。

写真5●会場からのフィードバック

 子ども自身が運営をし、互いのモチベーションを高めるイベント。一つのプログラミング教育のあり方に感動した1日だった(写真6)。

写真6●プレゼンテーションの運営に携わった子どもスタッフと、プレゼンターの子どもたち

(久保田 浩=日経ソフトウエア)