ロケットと車載装置が「技術賞」

 技術的なレベルの高さを評価する「技術賞」には、木下遼一さん(大学生)の「ロケットのロガー・パラシュート制御装置」と、小山修史さん(大学院生)さんの「オムロン環境センサを利用した車室環境モニタリングシステム」が選ばれた。

 「ロガー・パラシュート制御装置」は、1.5mほどのロケットに搭載して実際に飛ばした(図2)。気圧センサー、加速度センサー、GPS、カメラを載せ、飛行データを記録する目的だ。上空の最高点まで到達したことを検知して、パラシュートを自動で開かせた。

図2 技術賞の「ロケットのロガー・パラシュート制御装置」

 最高点の検知には、気圧データと加速度データのそれぞれを独立してチェックした。プログラムのミスで、加速度データでの検知には失敗したが、気圧データで検知に成功した。ロケット開発ではこうしたシステムの冗長性が重要だ。

 二つ目の「車室環境モニタリングシステム」は温湿度や気圧、光、騒音、加速度などが調べられる「環境センサ」の計測値を表示できる車載ディスプレイ装置だ(図3)。騒音の大きさに応じて音楽プレーヤーの音量を自動で変えたり、外が暗いのにヘッドライトが消えていたときに警告を出したりできる。iPhoneの音楽と、ラズパイから出力する警告音などを同時に鳴らせるオーディオアンプ&ミキサーは基板から自作した。

図3 技術賞の「オムロン環境センサを利用した車室環境モニタリングシステム」

 車のライトの点灯状態を調べるため、ライトに連動して電源が入る「イルミネーション電源」の電圧を監視する。12Vの電源をラズパイで安全に監視するため「フォトカプラー」を使った。