10年遅かった日本のプログラミング教育必修化

 パネルディスカッションの最後には、登壇者から一言ずつ言葉が寄せられた。

 鵜飼氏は、コンピュータサイエンスに関連して、プログラミング教育に対する期待を次のように述べた。「2020年から必修化されるプログラミング教育。その後は中学、高校にも拡大していく。本来なら10年前から始めるべきだった。従来、子どものころからコンピュータサイエンスに触れるのは、両親がエンジニアであったり、高所得者層であったりというケースがほとんどだった。それが今ようやく、すべての子どもたちが触れられるようになる」

 レズニック氏は、Scratchに触れることで成長が期待されるクリエイティブな能力について、「クリエイティブシンキング(創造的思考力)は、将来の成功や幸せにつながる。プログラミング活動を学校で行うのが難しければ、学校外ですることにより、成功体験を共有してもらえばいい。そのような経験を得た子どもたちが大人になったときには、プログラミング教育にも変化をもたらすだろう。時間が必要だとは思うが、協力して制度や考え方を変えていけたら、子どもたちにチャンスを与えられるはずだ」と語った。

 村井氏もプログラミング教育について言及し、「プログラミング教育の導入による、日本の教育の変化に期待している。他の人たちやコミュニティから学ぶこと、協力することを学校で体験できることは、非常に素晴らしい結果をもたらすだろう」と述べた。