アイデア賞の一つ目は、可愛らしいブタをイメージしたポスト型デバイス「ぶうびんポスト」です(図1)。本体内部にスキャナーが組み込んであり、子供が作ったお絵描きやお手紙などを読み込んで画像化し、ネットワーク経由で別途構築しておいたWebサーバーに保存します。Webサーバーでは、その画像データを保存すると同時に指定されたLINE ID宛のメッセージに添付し、送信します(図2)。また、Webサーバーには受信した画像データを閲覧する機能があり、LINE IDでぶうびんポストにログインすると閲覧できます(図3)。

図1 「ぶうびんポスト」の外観
図2 受信したLINEのメッセージ画面
図3 これまでに受信した画像データを参照している画面

 受賞した「ハッキングパパ」は、モノづくりが好きなパパたちで結成されたチームです。「子供のためにモノづくりをしたい」というメンバーが集まっていて、今回の応募作品もすれ違いの多いパパと子供が、リアルタイムにコミュニケーションを図れるようにすることを狙ったものでした。

 子供がパパのために絵を描いてくれても、昼間は仕事なのですぐにはパパに見せられません。パパが帰宅するころには寝付いていて、直接渡すこともできません。そこでぶうびんポストの出番です。描いた絵を差し込み口にセットし、送信ボタンを押すだけ。あとは自動的に絵がパパに送られます。

 このように、ぶうびんポストは小さな子供が使うことを想定した作品で、子供が使いやすいように工夫しています。まず本体の外観には、可愛らしいブタの顔をデザインしました。そのブタの口の部分が、用紙の差し込み口になっています。さらにブタの鼻が送信ボタンになっていて、押せば自動的に用紙が引き込まれる仕組みです。一般的なスキャナーと異なり用紙は本体の外に排出されません。このため、子供は「お手紙を郵便ポストに投函した」という感覚を抱くでしょう。

 しかも、しばらくするとパパから「見たよ~」というメッセージや電話があれば、本当に「郵便屋さんが絵を届けてくれた」と感じるに違いありません。ほかにも、ブタの目にLEDが組み込んであり、読み込み開始から送信完了まで点灯するようになっています。送信完了はブタの鳴き声で知らせてくれます。

市販のスキャナーを活用

 ぶうびんポストの本体内部は非常にシンプルです(図4)。差し込み口で用紙を読み込んでいるのは市販品のスキャナーで、それをUSBでラズパイと接続しています。このほか送信ボタン、送信時に点灯するLED、送信完了時にブタの鳴き声を出力するスピーカーが、ラズパイとつなげてあります。読み込んだ画像データは、ネットワーク経由でWebサーバーに送信されます。あらかじめぶうびんポストにひも付けておいたLINE IDにも送られます(図5)。

図4 「ぶうびんポスト」の内部
図5 別途構築したWebサーバー上でLINE IDとぶうびんポストのひも付けを設定する画面



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