目の前の景色に仮想空間の映像を重ねて投影する「MRヘッドマウントディスプレイ」です(図1)。本体は、アクリル板で視界を覆った構造になっています。透明なアクリル板なので、目の前の景色はアクリル板を通して見られます。このアクリル板に、本体上部に取り付けたディスプレイの映像を反射させることで、目の前の景色に仮想空間の映像を重ねて投影する仕組みです。

図1 「MRヘッドマウントディスプレイ」の外観

 今回、仮想空間の映像は赤色の丸を表示するだけの単純なものとしました。この赤色の丸は、例えば目の前で手を左右に動かしたとき、その手の動きを追いかけるようにして移動します(図2)。これを可能にしているのが、本体前面のアクリル板の上部に取り付けたカメラです。

図2 実際に見える映像
「赤色の丸」以外はアクリル板を透けて見える目の前の景色である。

 カメラで手の肌色の領域を検出し、その肌色の領域の重心座標をラズパイで割り出しています。割り出した重心座標を中心として、ラズパイが赤色の丸を描写し、本体上部のディスプレイから出力している仕組みです。

 この仕組みを応用すると、例えば目の前にいる猫を指先で指し示したとき、その猫の種類の情報を目の前の景色に重ねて表示する、といったことが可能になります。これまでにない新しい体験をもたらす可能性を秘めたデバイスで、そのワクワク感が今回の応募作品を開発する大きなモチベーションになりました。




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