WebIOPiのトップページ(図18)の一番上に表示されている「GPIO Header」というメニューをクリックすると、図19のように40個のピンが表示されるはずです(先ほどのパッチを使っていない場合、表示されるのは26個までです)。

図19●ラズベリーパイのピンを操作するページ

 「IN」まはた「OUT」と表示されている灰色のボックスは、対応するピンが「入力ピン」なのか「出力ピン」なのかを示しています。ボックスをクリックすることで、「IN」は「OUT」になり、「OUT」は「IN」に変化します。

 ピン番号の背後の色はピンの役割や状態を示しており、「オレンジ」であれば電圧が3.3V、「黒」であれば電圧が0Vの状態になっていることが視覚的に分かります。「OUT」ピンであれば、その色をクリックするとことで、「オレンジ」は「黒」なり、「黒」は「オレンジ」に変化します。つまり、クリックすることで、そのピンから出力される電圧を切り替えることができるわけです。

ブラウザーからLチカができる

 もうお気付きではないでしょうか。ブラウザー上で「OUT」ピンの番号をクリックすると、そのピンの電圧をHigh(3.3V)にしたりLow(0V)にしたりできるので、これを使って「Lチカ」ができるのです。第2回で作成した「Lチカ」回路を使って実際に試してみましょう。クリックするたびに、LEDが光ったり消えたりすれば成功です!

 それだけではありません。Webブラウザーを利用しているので、同じWi-Fi親機につながっているPCやスマートフォンからもアクセスできるはずです。

 スマートフォンや自宅で利用しているノートPCでブラウザーを開き、ラズベリーパイのブラウザー上でしたのと同じように、「IPアドレス:8000」を付けたURLをアドレスバーに入力してみてください。図20はMacからの操作、図21はiPhoneから操作したものです。どちらからも問題なくアクセスできます!

図20●MacからWebIOPiのページを開いたところ
図21●iPhoneからWebIOPiのページを開いたところ

 PCまたはスマートフォンのブラウザーを通して「Lチカ」に挑戦してみてください。同じようにLEDが光ったり消えたりしたでしょうか? これができれば、ラズパイの外側から、ロボットをリモートコントロールする基礎の完成です。


瀬谷 啓介(せや けいすけ)
Double Bind(ダブルバインド)代表取締役社長
「アジャイルソフトウェア開発の奥義」「まるごと学ぶiPhoneアプリ制作教室」 などソフトウェア・プログラミング関連の著書・訳書多数。オンラインIT動画学習サイト「zero2one」を運営。幅広くIT教育に関わる。日本TI半導体グループ技術主任、日本AMD次世代製品開発センター長、 フィルモアアドバイザリーCTO・執行役員などを歴任。小型飛行機免許所有、理論物理学学士、物性物理学修士。