ダブルギヤボックスの組み立て

 ギヤの原理の説明から分かるように、二つの歯車の回転数(回転スピード)と駆動力の関係は、二つの歯車の「歯数の比」で決まります、これを「ギヤ比」と呼びます。タミヤの楽しい工作シリーズNo.168のダブルギヤボックスは、歯車の組み合わせを変えることで「ギヤ比」の異なる4種類のギヤが作れるようになっています。

 4種類のギヤの中で一番大きな駆動力を手に入れられるのはタイプDになります。タイプDのギヤ比は「344.2:1」ですから、このギヤを使うとモーターの駆動力を344.2倍にできるのです。その代わり回転数(回転スピード)は1/344.2倍に落ちます。つまり、前進するスピードは落ちるわけです。しかし今回製作するロボットはスピード重視ではありませんし、そもそもロボットを動かせなければ意味がないのでタイプDを選択するようにしてください。

 箱を開けると、たくさんの細かい部品がビニール袋にパッケージされています(図8)。一つでも部品をなくすと組み立てられなくなる可能性があるので、組み立て作業を始める前に小さな入れ物に移しておくことをお勧めします。特に子供が作業する場合は、広い作業スペースを確保し、部品の入れ物を準備してから作業するように指導してあげてください(図9)。

図8●組み立ての準備をする
図9●娘の香乃がギアを組み立てているところ

 組み立て中は、非常に細かい作業をすることになります。特に長さを測る作業では0.5ミリ単位まで測ることになるので、見やすい物差しを用意しておきましょう。

図10●金属製のハトメは先に軸にはめておく

 組み立ての準備ができたら説明書をじっくり読みながら作業を進めます。長さの調整中はしっかりネジを締めてしまわずに、仮止めのようにしておくと微調整がやりやすくなります。

 金属製のハトメの部分は、図10のようにして先に軸の方にはめておいてから、外枠を上からはめるようにするとやりやすいでしょう。最後に、モーターの頭に歯車を付けて(図11)、組み立てたギヤボックスに組み込めば完成です(図12)。

図11●モーターの頭に歯車を付ける
図12●モーターをギアボックスにはめ込む

瀬谷 啓介(せや けいすけ)
Double Bind(ダブルバインド)代表取締役社長
「アジャイルソフトウェア開発の奥義」「まるごと学ぶiPhoneアプリ制作教室」 などソフトウェア・プログラミング関連の著書・訳書多数。オンラインIT動画学習サイト「zero2one」を運営。幅広くIT教育に関わる。日本TI半導体グループ技術主任、日本AMD次世代製品開発センター長、 フィルモアアドバイザリーCTO・執行役員などを歴任。小型飛行機免許所有、理論物理学学士、物性物理学修士。