図●ゴール重視型の教材では図を多用する

 三つのパターン別に教材を用意するが、問題は同じでも解説方法がまるで異なる。例えば「比」。ゴール重視型の教材では図を用いて説明しているが、プロセス重視型の教材では順を追って文章で解説する。

図●プロセス重視型の教材は順を追って解説

 各児童/生徒の学習スタイルは、塾講師が把握する。子供のスタイルに合った教材を用いて教えることでより理解が進むことから、9割以上の児童/生徒の成績が上がったという。現在、100社を超える個別指導塾や家庭教師センターが活用している。

 同社は学生に人気のスマートフォン向けアプリ「Clear」でも、このアプローチを適用。学生がノートを公開/共有し合う“ノート版クックパッド”ともいえるアプリで、公開後1年間で50万人以上のユーザーを獲得。5万冊以上のノートが公開されている。「図解が多いノートを好むユーザー」「文章での解説を好むユーザー」など、データを基に個々の利用者の学習スタイルに合うノートを提案する仕組みを今後盛り込む予定だ。

 アダプティブ・ラーニングには、大手の教育事業者も相次ぎ力を注ぐ。ソフトバンクグループとベネッセホールディングスの合弁会社Classiは、アダプティブ・ラーニング関連技術で知られる米ニュートンと協業。学校教育向けサービスの開発に挑んでいる。宿題の解答状況に応じて適切な補習問題を出すというものだ。「地方では学校の統廃合が進んでいることもあり、一つのクラスに様々な子供がいる。アダプティブ・ラーニングで、それぞれの子に寄り添いたい」(Classiの加藤理啓代表取締役副社長)。

 受験生向け学習サービス「受験サプリ」などを展開するリクルートマーケティングパートナーズも、東京大学と共同でビッグデータ解析を進める。その成果を基に、生徒の学習傾向に応じて適切なフォローをするなどの機能を盛り込む計画だ。