保育園や幼稚園の業務を、ITの力でアシストする企業もある。活躍するのは人型の園児見守りロボットだ。ベンチャー企業のユニファが開発した。

子供の相手をしてくれるロボット

写真●園児見守りロボット「MEEBO(ミーボ)」

 ロボット「MEEBO(ミーボ)」は、画像認識センサーで園児の顔を認識し、写真を自動的に撮影してくれる。インターネットを介して園と保護者で共有することができる。また、簡単な言葉で園児に話しかけたり腕を振ってダンスしたり、園児と一緒に遊ぶ機能も備える。温度センサーを使った検温や緊急地震速報の通知といった機能も将来提供していきたいと考えている。

 「日本の保育業界は問題を抱えている」。ユニファの土岐泰之社長は、こう断言する。その問題とは人手不足だ。「保育の現場はとにかく多忙。最も愛情が必要な時期に、子供が孤立してしまいかねない」。ミーボを開発した背景には、こんな問題意識があった。「保育士に代わってミーボが5分だけでも園児の相手をして間を持たせれば、現場はずいぶん助かるのではないか」。

写真●プログラムに沿ってダンスもできる

 外見を人型に近づけたのも「人間は、人間の顔を即座に認識する。人型ロボットならば子供たちはロボットの目を見るので、とてもいい写真が撮れる」とのこだわりからだ。「ただの機械には子供たちは近寄ってこない。子供たちと近しい存在でいるほど、サービスとして成功できる」(土岐社長)。

 とはいうものの人間の役割をロボットが100%代替するとは考えていない。教育や保育の主役を担うのは「あくまで人であることは今後も変わらないだろう」というのが土岐社長の見立てだ。技術を生かすのも殺すのも、要は使う人次第。勃興するエドテックは、こんな本質的な教育に対する問いを我々に突きつけているのかもしれない。